歯みがき粉はどんなものを使えばいいの?

ドラッグストアなどに行くと、非常に多くの歯磨き粉を見かけます。
「虫歯予防って書いてあるけど、歯みがき粉ごとの違いはある?」
「歯磨き粉に違いなんてある?」
「子どもにはどんな歯みがき粉を使えばいい?」
そんな疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
歯みがき粉には成分や目的によってさまざまな種類があり、自分や家族のお口の状態に合ったものを選ぶことがとても大切です。
今回は、「歯みがき粉ってどんなものを使えばいいの?」という疑問に対し、成分や目的に応じた選び方をご紹介します。

目次
歯みがき粉の基本的な役割とは?
まずは、歯みがき粉は何のために使うかについてご紹介します。
歯みがき粉の目的は、以下の3つが主です。

- プラーク(歯垢)や着色を落としやすくする
- 虫歯や歯周病、知覚過敏などの予防・改善を助ける
- 歯みがきをしやすくする(泡立ち、爽快感)
歯ブラシだけでも汚れは落とせますが、 歯みがき粉を使うことで、さらに効果的なセルフケアができるようになります。
また製品によって含まれている成分や効果が異なるため、自分の目的に合ったものを選ぶことが大切です。
歯みがき粉の主な成分とそのはたらき
歯みがき粉を選ぶ際には、成分表を確認することが重要です。
ここでは、よく使われる代表的な成分とその効果をご紹介します。
お手持ちの歯磨き粉の裏をご覧ください。

①フッ化物(フッ素)
虫歯予防のとても重要な成分の1つに、フッ素があります。
フッ素は歯の再石灰化を促し、歯を強くして酸に溶けにくくします。
子ども用は500ppmFでや950ppmF、大人用は1000〜1,450ppmFの製品が一般的です。
大人は1,450ppmFの高濃度フッ素配合タイプを選ぶのがおすすめです。

②抗菌成分
抗菌成分の代表的なものに、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、CPC(塩化セチルピリジニウム)などの成分があり、虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑えるために使われます。
歯周病の予防を意識する方におすすめの成分です。
③研磨剤
歯の表面のプラークや、着色を物理的に落とすための成分です。
ただし強すぎる研磨剤は歯を傷つける原因にもなるため、知覚過敏やエナメル質の摩耗が心配な方は「低研磨」「研磨剤無配合」などの表示を選ぶことが大切です。
④知覚過敏を抑える成分
冷たいものや甘いものがほんの一瞬だけ猛烈にしみる方には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどの成分が入ったものが有効です。
知覚過敏ケア専用の歯みがき粉には、こういった成分が多く配合されています。

年齢別・目的別のおすすめ歯みがき粉の選び方
歯みがき粉は年齢や目的に応じて選ぶのがポイントです。
具体的にどのようなタイプが合うのか、参考にしてください。

①赤ちゃん・幼児(0〜2歳)
まだ歯が数本しかない時期は、無理に歯みがき粉を使う必要はありません。
歯が生え始めたら、綿棒や清潔なガーゼでお口の中をぬぐうだけでも十分です。
ただし、歯みがきに慣れてきたら、飲み込んでも安全な低濃度フッ素入りのジェル(500ppmF程度)を使い始めることを推奨しています。
味はミントの香のない無香料のタイプがおすすめです。
②幼児・小学生(3〜12歳)
この時期は、むし歯の予防が最優先となる時期です。
フッ素濃度については、年齢に応じて選びましょう。
3〜5歳:500ppmF程度
6〜12歳:950ppmF程度
泡立ちすぎず、辛くない味(ブドウ味・イチゴ味など)が、子どもが嫌がらないことが多く、使いやすいです。

③中高生〜大人
永久歯がそろったら、高濃度フッ素(1450ppmF)配合タイプが効果的です。
虫歯予防・歯周病予防・知覚過敏予防など、ご自分の目的に応じたものを選びましょう。
特に歯周病や歯ぐきの出血や口臭が気になる方は、抗菌・抗炎症成分入りの歯みがき粉などをお勧めします。
④高齢者
加齢により歯ぐきが下がり、根元の虫歯(根面う蝕)や口腔乾燥が増える傾向にあります。
刺激の少ない低発泡タイプや保湿成分入りのジェルタイプ、フッ素入りのものがおすすめです。
入れ歯の方には、入れ歯専用の洗浄剤を併用すると良いでしょう。
歯みがき粉の使い方のコツ
いくら良い歯みがき粉を選んでも使い方が間違っていると、効果が半減してしまいます。
下記のポイントを意識して使用しましょう。

①使用量の目安
3歳未満:米粒程度
3〜6歳:グリーンピース大
6歳以上〜大人:1〜2cm程度
年齢により適切量が異なるので注意しましょう。
②歯みがき後のうがいは「軽く1回だけ」
フッ素の効果を高めるために歯みがきの後は、何度もうがいをしないことが大切です。
うがいをする場合も1回だけ、少量の水で軽くゆすぐだけにしましょう。
歯科医院で相談する
いろいろな種類があって選べない、自分に合った歯みがき粉がよくわからない、などのお悩みがあるときは、歯科医院で相談するのが一番確実です。
歯ぐきの状態、虫歯のリスク、知覚過敏の有無などを見た上で、適切な製品をアドバイスしてもらえます。
歯科医院などで販売している歯科専売品を購入する、という選択肢もあります。

まとめ
なんとなく選んでいた歯みがき粉が実は自分のお口の状態には合っていなかったかも。目的と違っていたかも。といったことも少なくありません。
歯みがき粉はどれでもいいというわけではなく、目的や年齢、症状に応じて選んでみてください。

家族それぞれのお口の状態に合った歯みがき粉をチョイスして、毎日のケアに活かしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


