赤ちゃんの歯がむずむずするのはなぜ?

歯がムズムズする赤ちゃん

赤ちゃんが成長する中で、初めての歯が顔を出す瞬間は、白い小さな歯が少し見える可愛さと喜びを感じます。

しかし口に物を入れてガジガジ噛んでいるなどの今までにはない変化があったとき、もしかして歯が生えてきたからなにかあるんだろうかと思われる保護者の方も、多いのではないでしょうか。

今回は、赤ちゃんの歯の生えはじめに見られるむずむずする正体と、上手な対処法や注意すべきサインをご紹介します。

赤ちゃんの歯がむずむずするのはなぜか考える母親

いつ頃から歯は生えてくる?

個人差はありますが、乳歯は一般的に生後6〜9ヶ月頃に生え始めます。

また、下の前歯(中切歯)から生え始める赤ちゃんが多いとされています。

歯が生え始めた赤ちゃん

生えるのが早い子では4ヶ月頃から生え始め、遅い子では1歳過ぎまで生えてこないこともあります。

成長のペースはその子その子それぞれです。生えるのが遅い場合でも、焦らずゆっくり見守ることが大切です。

赤ちゃんにとって初めての歯が生えてくるこの時期は、お口の中にとても大きな変化がある時です。

歯ぐきを押し上げて歯が出てくる過程で、お口の中ではさまざまな不快感や違和感が生じます。

歯が生えるときの「むずむず」の正体とは?

赤ちゃんのお口がむずむずしているように見えるのは、歯ぐきの中で乳歯が成長し、表面に近づいてきているサインです。

むずむずする理由として、次のものが挙げられます。

歯がむずむずしておもちゃを口に入れる赤ちゃん

①歯ぐきの中の圧力と炎症

乳歯が生えてくる時は、植物の種が芽を出すように、歯ぐきの下の骨を通って歯ぐきをグイグイと押し上げるようにして出てきます。

この時に歯ぐきに軽い炎症や腫れが起こることがあります。

これがむずむずの正体です。赤ちゃんは違和感を覚えて、かゆみや圧迫感のような感覚を感じます。

②神経が敏感に反応する時期

赤ちゃんの神経はとても敏感です。

歯ぐきの中で起こるわずかな変化も、不快な感覚を感じやすくなっています。

このお口の変な感じが手を口に入れたり、物をかじったりといった行動につながっています。

よく見られる「歯が生えるサイン」

歯の生え始めには、赤ちゃんの様子にさまざまな変化が見られます。

よだれの量が増えた赤ちゃんのイメージ

①よだれの量が増える

生後3ヶ月ごろから自然によだれの量が増え始めますが、歯ぐきに刺激が加わることで、さらに増える傾向があります。

②手やおもちゃをかじる

むずむずした感覚をやわらげるために、赤ちゃんは手を口に入れて吸ったり、固めのおもちゃをかじる行動が増えます。

③機嫌が悪くなる・夜泣きが増える

歯ぐきの違和感が続くことで、赤ちゃんが不快感を訴えるように泣くことがあります。

特に夜になると体が日中の疲れからして感覚が鋭くなり、夜泣きの原因になることがあります。

赤ちゃんの機嫌が悪く泣く様子

④歯ぐきが赤く腫れる、うっすら白く見える

歯が出てくる直前は歯ぐきの表面が赤く盛り上がったり、歯ぐきから白く透けて見えることがあります。

むずむずをやわらげる、家庭でできるケア

赤ちゃんが歯ぐきが気になったり、かゆくて不機嫌という様子の時は、以下のような方法でケアしましょう。

① 歯固めを使う

赤ちゃんが口に入れて噛んでも安全な歯固めは、むずむず感を軽減するのにぴったりです。

冷蔵庫で冷やすとひんやり感が加わり、より気持ちよくなります。

ポイントは、冷凍は硬すぎて危険なのでNGです。冷蔵庫程度の冷たさにしましょう。

赤ちゃんが歯固めを使うイメージ

② 冷やしたガーゼで歯ぐきをなでる

清潔なガーゼや濡れたコットンを冷やして、赤ちゃんの歯ぐきを優しく歯ぐきをマッサージするのも効果的です。

とても優しく行うことを意識してください。

③ 抱っこやスキンシップで安心感を

赤ちゃんは不快なことがあると不安やストレスを感じて泣く、という行動で感情を表します。

むずむずに限りませんが、抱っこして声をかけることで安心し、落ち着くことも多いです。

抱っこされて安心する赤ちゃん

注意したいサインと受診の目安

むずむずするという感覚は歯が生える自然な過程ですが、中には歯とは別の原因が隠れていることもあります。

下記のような症状があれば、小児歯科や小児科への相談をおすすめします。

  • よだれで口の周りがただれている
  • 歯ぐきに出血や膿がある
  • 機嫌が悪く、ミルクや離乳食をまったく受け付けない
  • お口の中に白いできものがある(口腔カンジダの可能性)
機嫌が悪くミルクを受けつけない赤ちゃん

歯が生えてきたら、お口育てのスタート

赤ちゃんの歯が生えるということは、お口が本格的に成長し始まったサインでもあります。

1本でも歯が生えてきたら、以下のようなことを意識してみましょう。

①お口に触れられることに慣れさせる

歯みがきの習慣づけは、まず何かがお口に触れることに慣れることからです。

お風呂のときなどに、指や綿棒でやさしく歯ぐきをマッサージするようにしてみてください。

お口に触る練習をする様子

②ガーゼみがきから歯ブラシへステップアップ

最初はやわらかいガーゼや綿棒で歯をぬぐうだけでも十分。

前歯が4本以上になった頃から、赤ちゃん用歯ブラシで優しく仕上げみがきを始めましょう。

赤ちゃん用の歯ブラシのイメージ

まとめ

いかがでしたか?

歯が生えてくるときのむずむず感は、赤ちゃんにとっては少し不快な体験かもしれません。反面それは、お口の成長がしっかり進んでいる証拠でもあります。

赤ちゃんの成長イメージ

よだれやかじりグセにちょっと困ってしまう日もあるかもしれませんが、この時期はいずれ必ず終わりが来ます。

これも成長のサインなんだな、お口の中でがんばって歯が生えてきてるんだな、と思ってやさしく見守ってあげてくださいね。

もし不安なことがあれば、ぜひいつでも歯科医院にご相談くださいね。

私たちが一緒に、お子さんの大切なお口の成長をサポートします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

赤ちゃんとスキンシップをとる様子

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