マウスピースの洗浄について

土呂駅東口目の前の土呂駅あつ美歯科クリニックです。今回のコラムでは、マウスピースの洗浄について詳しく解説していきたいと思います。

マウスピースの洗浄

マウスピースには、

• マウスピースによる歯の矯正
• 顎関節症のためのマウスピース
• おやすみの間の、食いしばりや歯ぎしりから歯を保護するためのマウスピース（ナイトガード、スリープスプリント）
• スポーツをしている方ならスポーツマウスガード（スプリント）
• 歯を白くするためのホワイトニング用のマウスピース

等、沢山の種類があります。

素材は大きく分けると

柔らかいゴム製の素材で出来ているソフトタイプのもの

硬い樹脂の素材でできたハードタイプのもの

の2種類に分けられます。

マウスピースを使うと、切っても切り離せないのが、洗浄ですよね。

ご家庭にある中性洗剤で洗うのも１つの方法ですが、中には着色汚れなどでなかなか綺麗にならないなぁと悩んでらっしゃる方もいるようです。マウスピースは毎日使うものですから、清潔に使いたいですよね。

マウスピースを洗浄しないと起こること

マウスピースの洗浄を怠ると次のようなことが起こってしまうと考えられます。

• 黄ばみや着色の原因になる
• 口臭の元になる
• 虫歯や歯周病の引き金になることも

歯垢（磨き残し）であるプラークは、１グラムあたり約1,000億個ほどの細菌からなり、その細菌の種類は300〜700種類以上とも言われています。

マウスピースをすると歯の表面に接しているため、そのプラークから菌が増殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。マウスピースはまるで蓋をしてプラークを密着させているようなものです。

ですから、日頃からのしっかりとした洗浄が必要です。

マウスピースの洗い方

ソフトタイプでもハードタイプでも同じです。

• お水やぬるま湯で洗う
• マウスピース用の洗浄剤、入れ歯洗浄剤の活用（ポリデント、パーシャルデント等）

文字にするとこれだけ？となりますが、いくつか気に留めていただきたいことがあります。

マウスピース洗浄の注意点

歯磨き粉で磨かない

歯磨き粉には研磨剤が含まれています。

歯ブラシを使ってゴシゴシ磨くと、マウスピースの表面を傷つけてしまい、傷から雑菌が溜まってしまったり、かえって汚れがつきやすくなってしまう原因になりかねません。

歯磨き粉で磨かず、柔らかい歯ブラシで優しく磨きましょう。

熱湯消毒は避けて

温度が高いお湯に浸けると熱湯消毒できそうですが、マウスピースは熱に強い素材ではないので、お湯をかけると変形してしまったり、本来の力を発揮できなくなってしまいます。お水、もしくはぬるま湯程度で洗ってください。

マウスピース専用洗浄剤や入れ歯洗浄剤の箱に記載してある用法を守る

どちらをお使いいただいても、問題ないかと思います。除菌効果に大きな差はないようです。

マウスピースはどれくらいの頻度で洗浄する？

• 水洗いは毎日しましょう。
• 洗浄剤の使用は週に1回程度で問題ありません。気になる時はもっと多くても大丈夫です。
• 歯の形や前歯などデコボコ凹凸のあるところは、念入りに磨くと汚れがつきにくくなると思います。

マウスピースの保管方法

ソフトタイプとハードタイプでは保管方法が逆になるので注意が必要です。

ソフトタイプ

水を吸ってしまう（吸水）してしまうと、劣化してしまったり、形が変わってしまうことがあります。使わない時はよく乾かしてから、ケースに保管してください。

ハードタイプ

吸水性が高いので乾燥してしまうと、カラカラになり破損しやすくなります。使わない時は、ケース等にお水を張って保管しましょう。

まとめ

衛生状態の良くないマウスピースを使用し続けると、口臭や歯周病、虫歯を引き起こす要因となってしまいます。

清潔な状態を保ちたいですね。

洗浄や保管方法など、マウスピースの取り扱いに疑問がある時には、歯科医院で相談しましょう。