歯科治療における麻酔はどんなもの?〜後編〜
こんにちは、土呂駅あつ美歯科クリニックです。
歯医者さんと聞いて、『痛い!』と連想する方は多いのではないでしょうか。
そんな歯医者の痛いイメージを払拭させるアイテムとして使われるのが麻酔です。麻酔は、痛みの不安を和らげ安心して治療を受けるための大切なアイテムとなります。
治療で歯を削ったり、時には抜いたりと痛みの負担を軽減できるように適切な量を使用しますが、その麻酔にはいくつか種類があるのをご存知でしょうか?
そこで今回は、麻酔の種類についてご紹介し、目的や効果や特徴などをお話します。
麻酔の種類は使い方に応じて分けられます。
このコラムでは
1.表面麻酔
2.浸潤麻酔
3.伝達麻酔
4.笑気麻酔
5.静脈内鎮静法
6.全身麻酔
の6つを前編・後編に分けてご説明していきます。
前回は前編として一般的に使用する麻酔のお話をしました。今回は後編として、痛みを和らげるだけでなく緊張や不安を軽減する麻酔をご紹介します。
前編はこちら▼
目次
後編(笑気麻酔・静脈内鎮静法・全身麻酔)
4.笑気麻酔
笑気ガスと高濃度の酸素を吸入することで、不安を和らげリラックス効果を得られます。
笑気麻酔の目的
不安や恐怖をやわらげ軽減する為の麻酔で、痛みそのものを抑える目的ではありません。
効果
笑気ガスを鼻から吸入すると瞬時に効果は現れ、ガスを止めると効果はすぐになくなります。
歯科治療に対する強い恐怖心を取り除き、リラックス効果は十分に望めます。
~笑気麻酔の出来ない方~
・鼻呼吸の出来ない方
・妊娠中、妊娠の可能性のある方
・喘息や気胸など呼吸器疾患のある方
・過呼吸発作のある方
・中耳疾患のある方
※土呂駅あつ美歯科クリニックでは現在、笑気麻酔による鎮静法は採用しておりません。ご希望の方は他医療機関にご紹介させていただきます。
5.静脈内鎮静法
点滴で鎮静剤を投与し、リラックスした状態にするものです。意識がぼんやりとしていますが、治療中でも応じることができます。
静脈内鎮静法の目的
親知らずの抜歯などといった外科的処置、恐怖心や不安を持つ患者さんに適しています。この方法は専用の設備と専門技術が必要です。
効果
静脈内に鎮静剤が投与されることにより、肉体的にもリラックスするため、長時間お口を開いていても苦痛を伴うことはありません。
鎮静から覚めたあとも効果が長く続く方もいらっしゃり、ふらつきや眠気を感じることもあります。当日の運転や激しい運動、飲酒は控えてください。
※申し訳ありません。
土呂駅あつ美歯科クリニックでは現在、静脈内鎮静法による鎮静法は歯科治療を行う医師とは別に、麻酔専門医が常に全身の状況をコントロールしなくてはならないため採用しておりません。ご希望の方は他医療機関にご紹介させていただきます。
6.全身麻酔
注射または吸入で麻酔薬を投与して、完全に眠らせる方法です。完全に意識がなくなるので、痛みを感じることはありません。外来の歯科治療で行うことは稀で、口腔外科領域である悪性腫瘍などの手術や、特別な配慮や幼児など必要に応じて治療で使用されることがあります。全身麻酔は麻酔科医が全身状態を管理しながら立ち会い、安全に進められます。
※ 申し訳ありません。
土呂駅あつ美歯科クリニックでは全身麻酔下での歯科治療は行っておりません。麻酔専門医が常に全身の状況をコントロールしなくてはならないため採用しておりません。全身麻酔下での手術等が必要な場合にはしかるべき医療機関にご紹介させていただきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
後編でご紹介した3つの麻酔はいずれも専門の設備、機器で管理しています。
麻酔には、痛みを抑えるだけでなく不安や緊張をやわらげる方法もあります。
歯科治療は不安がつきものですが、安心して治療を受けていただけるよう、お悩みの方は、歯医者の先生に相談してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。