歯医者さんが入れ歯安定剤を勧めない理由

土呂駅東口目の前の土呂駅あつ美歯科クリニックです。皆さんは入れ歯には適切な調整が不可欠だということをご存知でしょうか。

入れ歯が合わない場合、割れていたり一部が破損していたりと、入れ歯そのものの調整が必要かもしれません。安定剤を使う方法もありますが、あなたの抱えてらっしゃる問題を一時的に解決してくれることはあっても、根本的な問題の解決に繋がることは少ないのが現状です。

異変や不具合を感じる場合には、すぐに歯医者さんを受診してください。

入れ歯安定剤の弊害

お口の中の健康を損なう可能性

適切な容量・用法でない場合、入れ歯安定剤はお口の中の健康を損なう可能性があります。過度の使用や誤った使用方法は、更なる症状の悪化や口内炎、カビの発生や感染症を引き起こす可能性があります。

入れ歯や残っている歯の寿命を縮めることも

 過度の安定剤の使用は入れ歯の劣化を早めたり、残っている歯を痛めたりすることがあります。お口の専門家である歯医者さんでは、入れ歯の長寿命を保つ方法を提案することも出来ますので、気軽にご相談いただければと思います。

歯医者さんには歯科専用の安定剤がある?

お口の健康のパートナーであり、お口の専門医である歯医者さんでは、専用の安定剤を使用しています。

それは入れ歯の快適さと安定性を保つために「ティッシュコンディショナー」と呼ばれる特別な材料を用いた安定剤です。「ティッシュコンディショナー」は、入れ歯と歯ぐきの間に使用され、その効果を発揮します。

ティッシュコンディショナーの使い方と寿命について詳しく説明します。

〜出典:モリタHP 〜

ティッシュコンディショナーの使い方

  1. 入れ歯と歯ぐきの隙間があるか、専用の材料を使い調べます。
  2. 入れ歯の裏側を少し削り、ティッシュコンディショナーが貼り付きやすいようにします。
  3. ティッシュコンディショナーが塗られた入れ歯をお口の中に入れ、口を開いたりすぼめたりと、その方その方の動きにフィットするように調整をします。
  4. 安定する場所で上下の歯を噛んでもらい、ティッシュコンディショナーがその効果を発揮する固さまで待ちます。

ティッシュコンディショナーは、はじめはその名の通りティッシュのように柔らかいので、噛んだ時の力を吸収し、安定感を発揮し痛みの減少に役立ちます。

ティッシュコンディショナーの寿命

歯医者さんで処置をしてもらってから2週間程度は柔らかさを維持できますが、徐々にその柔らかさは失われていきます。市販の安定剤とは異なり溶け出すことはありませんがおおよそ1ヶ月ほどで硬くなり寿命を迎えます。そのため定期的な交換が必要です。

また必要に応じて、ティッシュコンディショナーよりも長持ちする軟性裏装剤や硬い裏装剤に置き換えたり、新たに入れ歯を作成することも選択肢の一つになります。

株式会社松風HPより引用〜

まとめ

入れ歯が合わない場合、まずは歯医者さんに相談することが大切です。

気付かない間にひびが入っていたり、一部が破損していることもあります。

専門家の指導を受け、適切な対処法を見つけることで、快適な入れ歯の使用が可能になります。入れ歯の安定剤は一時的な解決策として考え、専門家のアドバイスに従うことをお勧めします。

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