入れ歯を諦めていませんか③
土呂駅東口目の前の土呂駅あつ美歯科クリニックです。
「入れ歯難民」という言葉をご存知ですか。いくら入れ歯を作っても、どこへ行っても、何度足を運んでも、満足いく治療が受けられない。と悩む方々を数多く拝見してきました。事故やなんらかのアクシデントにより歯を喪失してしまう方(全身麻酔下で手術を受けるにあたり、挿管の際に歯が邪魔となり抜歯に至ることも‥)や、患者様の高齢化により今まで以上に歯ぐきや骨が衰えた人が増加し、従来の治療方法では対応が難しい入れ歯が増えています。
入れ歯の種類には、
①アクリル樹脂洗面台(レジン製)の入れ歯(保険適用)
②主要な部分に金属を使った入れ歯(保険適用外)・金属床
③バネのない部分入れ歯
スーパーポリアミドというナイロン製の入れ歯(保険適用外)・ノンクラスプデンチャー、バルプラスト
に大きく分けられます。
土呂駅あつ美歯科クリニックでは、入れ歯治療を得意とする歯科医師が在籍しております。
このコラムでは入れ歯の素材のうち、主に保険適用外の②主要な部分に金属を使った入れ歯(金属床)のメリットデメリットについてお話したいと思います。
目次
主要な部分に金属を使った入れ歯のメリット
一般に主要な部分に金属を使った入れ歯は金属床と呼ばれています。
最大のメリットはその方の失った歯を補うにあたり
- 自由に素材が使えること
- 自由な設計が出来ること
です。
保険適用範囲内での入れ歯では、使える材料や設計に制限が設けられており、残った歯や歯ぐきの特性を十分に活かすことが難しい場合が多いのです。
金属床のメリット
- 厚みを薄く出来るので、装着時の違和感が少ない
- 金属で出来ているので、丈夫で割れにくい
- 熱伝導性に優れているので、食べ物や飲み物の温度を感じ取りやすい
- 食べ物の味が変わりにくい
金属床に使われる金属の種類
コバルトクロム合金
部分入れ歯や総入れ歯使用される金属床の素材です。
コバルトやクロムといったレアメタルの合金から出来ています。
特徴・メリット
- 金属床の入れ歯として歴史がある
- 軽量である
- 強度が高い
- 耐久性がある
また、細かい構造に適しており、金属部分が薄くても強度が確保できます。
その優れた特徴から、航空機の部品(ジェットエンジンなど)にも使われていいます。
デメリット
- 硬すぎて調整が難しい
- チタンや貴金属に比べると金属アレルギーを引き起こすことがある
- 修理する場合、お預かりが必要になることがある
チタン
部分入れ歯や総入れ歯で使用される金属床の素材です。
チタンは表面に皮膜を持ちます。人間の骨の組織に近い皮膜なので、生体親和性に優れています。
特徴・メリット
- 非磁性である
- 生体適合性に優れている
- 人工関節、ペースメーカーや人工弁、インプラントにも使われている金属である
- コバルトクロムよりもさらに薄く出来る
- 金属アレルギーを引き起こす可能性が低い
- 軽量である(コバルトクロムの半分)
- 耐久性がある
- 強度が高い
- 汚れがつきにくい
デメリット
- 高価である
- 修理する場合、お預かりが必要になることがある
金合金や白金加金
部分入れ歯や総入れ歯で使用される金属床の素材です。
入れ歯で使用される金合金は金の含有量が67%から70%ほどのものになります。
特徴・メリット
- 加工精度が極めて高い
- 腐食しにくい
- 生体親和性に優れている
デメリット
- 非常に重たい
- 大変高価である
※土呂駅あつ美歯科クリニックでは、金合金を使用した入れ歯は、患者さまへ提供する際のメリット・デメリット(その重量と昨今の金属価格の高騰など)踏まえ、現在採用しておりません。
まとめ
金属床の入れ歯には
- コバルトクロム
- チタン床
- 金合金
の種類があります。
いずれの場合にも生体親和性に優れ、装着時の快適さを提供できます。
反面、保険適用外であるため費用がかかります。
土呂駅あつ美歯科クリニックでは、メリットデメリットを踏まえた上で、患者様と相談しながら入れ歯製作に臨んでおります。入れ歯でお困りの方は、是非ご相談ください。