入れ歯を諦めていませんか①
土呂駅東口目の前の土呂駅あつ美歯科クリニックです。
「入れ歯難民」という言葉をご存知ですか。いくら入れ歯を作っても、どこの歯医者さんへ行っても、何度足を運んでも、満足いく入れ歯に出会えない。と入れ歯難民とも表され、悩む方々を数多く拝見してきました。事故やなんらかのアクシデントにより歯を喪失してしまう方(全身麻酔下で手術を受けるにあたり、挿管の際に歯が邪魔となり抜歯に至ることも‥)や、患者様の高齢化により今まで以上に歯ぐきや骨が衰えた人が増加し、対応が難しい入れ歯が増えています。
土呂駅あつ美歯科クリニックでは、入れ歯治療を得意とする歯科医師が在籍しております。
このコラムでは入れ歯の不具合と対策についてお話したいと思います。
『痛い』『噛めない』『ズレる』『外してしまう』
大学での病院実習の頃から、同級生に比べ入れ歯の患者様を担当することが多く、
『入れ歯を作ったけれど、痛くて口の中に入れていられない』
『ただ口の中に入れているだけならば良いが、いざ食事の時は痛くて外してしまう』
『食事中初めはいいが、だんだんと入れ歯がズレてくる気がする』
など、初診時には担当医の傍らで、患者様の悩みを聞ける場面が数多くありました。そもそも入れ歯にはどんな種類があるのでしょうか。
入れ歯治療の種類
入れ歯には大きく分けて部分入れ歯と総入れ歯の2つに分けられます。
部分入れ歯
歯がない箇所が1本分のものから、残りの歯が1本のものまで、部分的な歯の欠損している歯を補う目的で使用される入れ歯です。
部分入れ歯は、歯ぐきの色を模したピンク色の部分(床)とプラスチックなどで出来た人工の歯に、周りの健康な歯を支えとして引っかける(クラスプ)が備わっています。これらの維持装置(クラスプ)を周囲の歯にかけ、歯ぐき(粘膜)と共に安定させます。
総入れ歯
上の歯あるいは下の歯の全て、あるいは上下の全部の歯を失った場合に、その全てを補う目的で使用される入れ歯です。
部分入れ歯と違いバネ(クラスプ)をかける歯がないために、ピンク色の部分(床)とプラスチックなどで出来た人工の歯で出来ています。歯ぐき(粘膜)だけで入れ歯を支えるため、装置は大きくなります。
入れ歯の不具合と対策
入れ歯が痛い
入れ歯をお口の中に入れると痛い原因はいくつか挙げられます。
装着したばかりの入れ歯や特に初めての場合には、歯ぐきや粘膜にまだ入れ歯がなれておらず痛みを誘発する場合があります。入れ歯の縁が大きすぎたり、逆に短すぎたりしても痛みを生じることがあります。また入れ歯が動いてしまい、歯ぐきに傷ができることもあります。
しばらく快適にお使いいただけていたのに急に痛くなる時には、バネ(クラスプ)の緩みや入れ歯にヒビが入っていたり、破損により不具合が生じることがあります。
いずれの場合にも、歯医者さんで調整や修理を行うことにより解消されます。
入れ歯で噛めない、ズレる
入れ歯を装着されている場合と外している場合で、噛む位置がズレていたり、残っている歯や入れ歯の噛む面で強く噛んでしまう場所があるかもしれません。今使ってらっしゃる入れ歯の人工の歯の位置が適切な場所になく、噛んだ時に歯ぐきに伝わる圧力が均等でない時にも起こり得ます。この場合は新たに作る必要性があります。
噛むときに起こる入れ歯のさまざまな動きに対して、慎重で的確なミクロン単位での調整で解消されることが多いです。
入れ歯を外してしまう
〜入れ歯を外している時〜
〜入れ歯を装着している時〜
今までお使いのものから新しくなった入れ歯になったときや、入れ歯装着の煩わしさ、装着していると気持ち悪くなってしまう場合に起こりやすい症状です。
入れ歯が新しくなるとそれまでとは違い、大きさが変わったり、バネ(クラスプ)の位置が変わったりと、入れ歯そのものが変化しています。入れ歯の調整を的確に行い、歯ぐきや粘膜にフィットしていくことで解消されます。
また入れ歯の適切な清掃やお手入れが行われていないと、細菌やカビが繁殖してしまいを不快感を引き起こす可能性があります。
まとめ
〜総入れ歯装着時〜
入れ歯難民を救いたい。
入れ歯は快適にお食事をしたり、お話をサポートをする道具です。
無意識でも歯のある時のイメージというのは、多くの方が痛烈に残ってらっしゃいます。特に総入れ歯では、その扱い方はお手入れの仕方一つ取っても自分の歯とは大きく異なりますので、道具の扱い方に慣れる事も必要です。患者様の求めてらっしゃることと、歯科医師としてできることのゴールを一致させ、二人三脚で治療に臨み、入れ歯に悩むことから解放され、快適な生活を取り戻しましょう。